ヨガとピラティスの違いは?どちらを選ぶべき?

ヨガとピラティスの違いは?

ヨガとピラティスの違いは?

ヨガとピラティスの違いや、どちらが自分に合っているのかわからないというご質問をよくいただきます。
ピラティスはヨガの技法が取り入れられているために「西洋のヨガ」と言われることもあり、ヨガとの共通点も存在するものの、ヨガとピラティスは、そのルーツやポーズは異なり、全くの別物です。
今回はそんなヨガとピラティスの、違いと共通点をご紹介します。

ヨガとピラティスの発祥と成り立ち

ヨガとピラティスの発祥と成り立ち

ヨガとピラティス、両者とも心身を整えることを目的にしているという点では共通しています。ヨガはメンタル、ピラティスはフィジカルに重点を置いていると言えます。それは、両者の発祥と成り立ちからもわかります。

ヨガの発祥

ヨガは4000~5000年以上前、体と心、魂を結びつける修行法としてインドで生まれました。馬を繋ぐ「軛(くびき)をつける」というサンスクリット語「Yuj=ユジュ」が語源とされ、瞑想により精神を統一して悟りを開くことが目的とされています。

その後、紀元後1300年には呼吸法(プラーナヤーマ)や身体を動かすポーズ(アーサナ)が生まれ、瞑想によって自己を超越したゆるぎない境地を目指す「ハタ・ヨガ」が誕生しました。
現在世界中に普及しているヨガは、この伝統的な「ハタ・ヨガ」を礎に様々な流派が生まれ、現代のヨガへとつながります。

最近では、ダイエットなどのフィットネス色が強くなっていますが、その発祥から主に心の平安、メンタルヘルスにもフォーカスされつつあります。
健康で充実した生活を送るためのライフワークのひとつとして、ますます注目度を増しています。

ピラティスの発祥

一方でピラティスは、第一次世界大戦後、戦争で負傷した兵士のリハビリとしてヨガを参考に、ドイツ人従軍看護師であったジョセフ・ピラティス氏によって考案されたエクササイズです。
ケガ人や体力の弱った人にも行える身体作りにフォーカスし、狭いベッドの上でも体幹を鍛えられるメソッドなのです。

ヨガ・ピラティスの効果、違いと共通点は?

ヨガ・ピラティスの効果、違いと共通点は?

「ヨガは瞑想から」、「ピラティスはリハビリから」という、発祥の違いがお分かりいただけたかと思います。しかし、発祥が違っても結局同じことをやっているのではないか?という疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
次は、得られる効果の違いについてご説明いたします。

ヨガとピラティスの効果の違い

ヨガとピラティスの効果で、大きく異なる点は2点あります。

1点目は、ヨガは副交感神経を優位にするため高いリラックス効果が得られる一方で、ピラティスは交感神経を優位にするため身体と頭がすっきりアクティブになれるということです。

2点目は、ヨガは長期的に継続することで効果を感じやすい一方で、ピラティスは比較的短期間で効果を感じることができるということです。

ヨガとピラティスに共通する効果

ヨガとピラティスは目的も、方法も異なりますが、身体の歪みを取り除き、心身ともにクリアになるという意味では効果に共通点があります。
共通する効果には次のようなものがあります。

  • ストレス発散
  • 心身の健康
  • インナーマッスルを鍛える
  • 姿勢がよくなる
  • 引き締まった身体になる
  • 新陳代謝の向上
  • ダイエット効果
  • 血行促進
  • 便秘改善
  • 冷え症改善
  • 転倒防止

ヨガとピラティスではどんなことをするの?

ヨガとピラティスではどんなことをするの?

ヨガを「静」とするなら、ピラティスは「動」と言えます。

ヨガクラスでは呼吸にあわせて比較的穏やかなペースでひとつひとつのポーズをとります。
サポートとして道具や器具を使うこともありますが、基本的にはヨガマットの上で身体だけを使って動いていきます。
また、瞑想の時間があるのもヨガクラスの特徴のひとつです。

一方、ピラティスのクラスではマットやゴムバンド、ボールなどの道具や器具を使い、呼吸と正しい骨格を意識しながら筋肉を刺激し、体幹を整えていきます。
激しい動きはありませんが、ヨガに比べてピラティスの方が動きの多いトレーニングと言えます。

鍛えられる筋肉の違いは?

鍛えられる筋肉の違いは?

ヨガで目指すのは柔軟な筋肉作り

ヨガでは深い呼吸にゆったりとした動きがメインになります。なぜなら、柔軟な筋肉を作るには、身体をリラックスさせる必要があるためです。
深い呼吸は、自律神経のバランスを整え、呼吸法によってはリラックス効果を得ることができます。また、筋肉への適度な緊張と弛緩の刺激を繰り返すことで、さらにリラックス効果を得て、しなやかで柔軟な筋肉をつくることができます。

ピラティスで目指すのは強度のある筋肉作り

お腹の内側の筋肉や肩周りの筋肉など、インナーマッスルの緊張と緩和を繰り返すことで、強い身体をつくっていきます。
また、ピラティスは一日も早く社会復帰できるようにと生まれた経緯から、ヨガに比べて短期間で効果を実感できることが多いようです。

ヨガは目に見えた効果が表れてくるまで時間がかかりますが、その分上質な筋肉をつけることができます。

呼吸の仕方も違うの?

ヨガの呼吸は幅広く、腹式呼吸から胸式に近い呼吸まで、ヨガのスタイルによって使い分けされることが多いです。基本的に鼻から吸って口から吐きます。
腹式呼吸では、お腹を風船のようにふわっと膨らませる深い呼吸で、副交感神経が優位になり、リラックスすることが得られます。胸式に近い呼吸では、交感神経が優位になり、頭をスッキリとさせる効果があります。

ピラティスの呼吸は体幹を安定させるために、基本的に胸式呼吸です。

結局どちらを選べばいいの?

結局どちらを選べばいいの?

自分自身のコンディションを整え、身体のゆがみや筋力不足を改善し、心身ともにぶれない自分を目指したい人はヨガを。
ヨガ同様に身体のゆがみや筋力不足を改善しつつ、より強い体幹を手に入れ、運動のパフォーマンスをあげたい人はピラティスを。

もしくは、比較的短期間で肉体を変えたいならピラティス、長い時間をかけて心身ともに改善したい人はヨガ、という選択もおすすめです。

もちろん、ヨガもピラティスも両方するというのもOK!両方行う場合は、朝にピラティスで身体を目覚めさせ、夜にヨガでリラックスするという使い分けをするのがおすすめです。

理想の自分を目指そう!

ヨガとピラティスの違いや、似ているところはわかりましたか?
自分にあっているのはどちらかわからない!と迷っている方は、ヨガもピラティスも教えてもらえるスタジオでトライアルを受けてみましょう。
どちらも嬉しい効果がたっぷり詰まっているので、長く続けて理想の自分を目指しましょう!

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